ec-transplant-kit / 実行手順書

講座A実行手順書
Day1

エキスパート講座A『施策の移植』を受講しなくても、この手順書とキット(ec-transplant-kit)だけで最初から最後まで実行できます。各ワークの「チェックポイント」を満たしたら次に進んでください。「話しかける例」は参考です——実際にはClaude Codeが完了の目安を見て、別の言い回しで次のステップを自分から提案してくることもあります。

対象 導入・ワーク0・ワーク1・ワーク2 Day2は別ファイル

1導入(ZIP〜Claude Code起動)目安10分

会話だけで進みます。パスを自分で確認して打ち直す必要はありません。

1
ZIP(ec-transplant-kit.zip)をダウンロードする

保存場所はどこでもよい。展開も不要。

2
作業用フォルダを作り、そこでClaude Codeを起動する

これから自分のECサイトのコードを管理する専用フォルダを1つ新しく作る(例:mkdir ~/my-shop && cd ~/my-shop && claude)。既存の他のプロジェクトのフォルダを流用しない——後の工程でサイトコードやCLAUDE.mdがそこに混ざってしまう事故を防ぐため。

期待する結果:Claude Codeが起動し、入力を待っている状態になる。
3
ダウンロードしたZIPを、Claude Codeの入力欄にドラッグ&ドロップする

Finder(または保存先フォルダ)からファイルをそのまま入力欄にドラッグする。

期待する結果:入力欄にファイルのパスが自動的に入力される。自分でパスを打つ必要はない。
4
続けて次の一言を送信する
このZIPを展開して、プラグインとしてインストールしてください
期待する結果:Claude Codeが展開場所を確認しながら、次の手順で使う2つのコマンドを、正しいパス入りで提案してくる。
5
提案された2つのコマンドをコピペして実行する
/plugin marketplace add <実際のパス>
/plugin install ec-transplant-kit@ecimpru-marketplace

パスの部分は自分で書き換えなくてよい——Claude Codeが調べて提示したものをそのままコピペする。

期待する結果:プラグインのインストールが完了したというメッセージが表示される。
6
Claude Codeを再起動する

/exit で一度終了し、同じ作業用フォルダで再度 claude と打って起動し直す。プラグインの読み込みは起動時に行われるため、入れ替えたら必ず再起動が必要。これは新しい会話(新規セッション)になる——インストール作業をしていた会話の続きではなく、まっさらな状態からのスタート。

7
「セットアップして」と話しかける
セットアップして
期待する結果:ここからonboardingスキルが対話形式でショップ情報を聞き取り始める(次項「ワーク0」)。
💡
この手順書全体の読み方

以降のワーク0〜4では、各ステップに「話しかける例」を添えていますが、これは会話の一例にすぎません。完了の目安(各ワーク末尾の「チェックポイント」)を満たしていれば、Claude Codeが自分から次のワークへの移行を提案してきます。合言葉を一言一句覚える必要はありません。

2ワーク0:セットアップ目安5〜10分

目的:これから使うショップの前提情報をAIに覚えさせる。以降の全ワークがこの情報を土台にする。

準備するもの

自社ECサイトのURL、または口頭で説明できるショップ情報(ショップ名・取扱ジャンル・主力商品・客層)のどちらか。

手順

0
今、どこで作業しているか確認される

導入の手順2で作った作業用フォルダで起動していればそのまま進む。まだ専用フォルダを作っていなければ、Claude Codeが一旦立ち止まって作り直しを案内する。

1
既存のCLAUDE.mdが確認される

既にCLAUDE.mdがあれば中身は変更されず、末尾に本キット専用セクションが追記される。無ければ新規作成される。

2
ショップ情報を聞かれる
URLだけ渡す場合
「サイトURLはこちらです」とURLだけ伝える。Claude Code自身がそのURLにアクセスして読み取り、足りない項目だけ確認してくる。
直接伝える場合
ショップ名・取扱ジャンル・主力商品・客層を、聞かれるまま答える(まとめて伝えてもよい)。
期待する結果:ショップ名/取扱ジャンル/主力商品/客層/サイトURL/使っているカートが埋まる(カートが分からなければ後のsite-learnで判定される)。
3
進め方モードを選ぶ
📘 じっくり学習モード
1ステップずつ説明しながら進む。初めての人・仕組みを理解しながら進めたい人向け。迷ったらこちら。
⚡ おまかせ実行モード
要所の確認だけでClaude Codeが自律的に進める。時間がない人・成果物が欲しい人向け。

これは既定値であり固定ではない。以降の各ワークは始める前に「このモードのままで進めますか?」と一言確認してくるので、ワークごとに切り替えてよい(例:ワーク0はじっくり学習、ワーク1からはおまかせ実行)。

4
GitHubアカウントの有無を聞かれる

持っていなければ github.com/join での事前作成を案内される(サイトコードの取得・バックアップに全カート共通で必要)。

つまずいたら

⚠️
専用フォルダで起動していないと言われた

既存の別プロジェクトのフォルダを使い回さない。新しい空フォルダを作り、そこでClaude Codeを起動し直す(導入セクションの手順2を参照)。

チェックポイント

  • CLAUDE.mdに自分の店の情報が埋まっている(【 】が残っていない)
  • 進め方モードが記録されている
  • GitHubアカウントの準備ができている

これを満たすと、Claude Codeから「次は解析ツールの接続に進みますが、始めてよろしいですか?」のように提案されます。

3ワーク1:接続と計測目安45〜60分

目的:自分の解析ツールを自分の権限でつなぎ、売上を6つの数字に分解して計測する。以降すべての改善判断の土台になる。

手順1:解析ツールをつなぐ(analytics-connect

準備するもの

Googleアカウント(GA4・Search Console・PageSpeed Insights用のGCPプロジェクト作成に使う)。Microsoft Clarityを使っている場合はそのアカウント。

💡
つなぐのはGA4・GSC・PSI・Clarityの4つ。各ツール1アカウントに絞る

複数店舗・複数アカウントを運営している場合は「自社ECサイト解析分析レポート」の対象になる1店舗分だけに絞る。他のアカウントは後日でよい。

ツールできること接続必須?難易度
GA46ナンバーズの計測(このキットの土台)必須簡単
Search Console検索キーワード・掲載順位・CTR把握推奨(繋がらなければ省略可)普通
PageSpeed Insights表示速度の計測推奨(繋がらなければ省略可)一番簡単
Microsoft Clarityヒートマップ・離脱箇所の把握使っていれば(繋がらなければ省略可)普通
1
どのツールをつなぐか確認される

GA4(必須)→GSC(推奨)→PSI(簡単)→Clarity(使っていれば)の順。

2
Google系の土台を1回だけ作る

GCPプロジェクト作成→サービスアカウント(SA)作成→鍵JSON発行→.analytics/sa-key.jsonに保存、までをClaude Codeが1ステップずつ案内する。GA4・GSC・PSIはこの1つのSAで束ねられる。

期待する結果:.analytics/フォルダにSA鍵が保存され、.gitignoreで除外されていることが確認できる。
3
ツールごとに接続する

GA4はSA招待→データ取得検証まで。GSC・PSI・Clarityも同様(PSIはAPIキー発行のみ・Clarityはトークン発行のみで、SAは使わない)。GA4はAPI直叩きでも公式MCP接続でもどちらでも修了条件を満たす

4
検証・記録

各ツールで実データが1つ返ってくることを確認し、CLAUDE.mdの「アクセス解析」欄にプロパティID・接続状態を記録する。

つまずいたら

⚠️
GA4でエラーが20分続く

その場で粘らず一旦GSC/PSI/Clarityの接続に進み、GA4は改めて時間を取って解決する。GA4だけは省略できないため、手入力で済ませず接続自体を後日リトライする。

⚠️
GSC・PSI・Clarityでエラーが20分続く

手入力フォールバックに頼らず、その回はレポートから省いて先に進めばよい。次回以降接続できたら追加する。

チェックポイント

  • GA4の実データが1つ以上取得できている(API直叩き・公式MCPどちらでも可)
  • GSC・PSI・Clarity(使っているもの)は繋がれば載せる、繋がらなければ無理に手入力せず省略している
  • 認証情報が.analytics/にあり、CLAUDE.mdに接続状態が記録されている

手順2:6つの数字を測る(six-numbers

売上は2つの公式で、同じ売上を別の角度から分解できる:

売上 = ①顧客数 × ②購入単価 × ③購入頻度 = ④ユーザー数 × ⑤転換率 × ⑥平均注文金額

#指標定義
顧客数期間内に1回以上買ったユニーク顧客数
購入単価顧客1人・1回あたりの購入金額(経営判断で動かす)
購入頻度顧客1人あたりの期間内購入回数
ユーザー数期間内のユニーク訪問ユーザー数
転換率購入回数÷ユーザー数
平均注文金額1取引あたりの平均金額(サイト施策で動かす)

②購入単価と⑥平均注文金額は計算式は同じだがレイヤーが違う。②は経営判断(価格・商品構成)、⑥はサイト施策(クロスセル・セット販売)で動かす数字。

1
GA4につながっているか確認し、自社ECサイトのURLも確認する

site-learn(サイトコード学習)はこの後のワーク2で行うが、six-numbersの計測はGA4データだけで完結するため待たなくてよい。

2
期間を決める

既定は「直近1か月」「前年同月」に加えて「直近1年(月単位の推移)」も出す——単月だけでは季節要因と本当のボトルネックの区別がつきにくいため。

3
6つの数字を計算する→整合性を確認する
期待する結果:公式1(①×②×③)=公式2(④×⑤×⑥)=GA4実売上、で検算が一致する。一致しなければ売上の定義(税送料込み/抜き)を疑う。
4
目標をヒアリングされる→業界平均がリサーチされる

「今期・来期の売上目標は?」「特に伸ばしたい数字は?」を聞かれる(無ければ「まだ決めていない」でよい)。②③⑤⑥は業界平均もWeb検索で調べられる(①④は業界平均という概念がそもそも存在しないため、過去実績と自分の目標だけで判断する)。

5
優先順位が決まり、「自社ECサイト解析分析レポート」が生成される

目標・業界平均のどちらから見ても下回っている数字がボトルネック。優先順位は固定ではなく、目標との差が一番大きい数字から決まる。レポートには6つの数字・前年同月比・購入経路(ファネル)分析が含まれる。

各数字を動かすレバー(参考)

出典:「マーケティングのシックスナンバーズ:これが最強の羅針盤」(社内正本資料)。

①顧客数2ステップマーケティング/マーケティングファネル/セグメンテーション/セールスファネル/リファラル・ジョイントベンチャー/ダウンセル
②購入単価プレミアム戦略・VIP戦略・権威付け・特別(10X)・ストーリーブランディング・サイドセル/バリューラダー・オンボーディング
③購入頻度リストマーケティング・MA/バリューラダー・アップセル・クロスセル・サブスクリプション/コミュニティ・ロイヤルティ・パーソナライズ/サポート・メンテナンス(継続接点を作る)
④ユーザー数4つの経路(検索・相互コミュニケーション・広告・その他)+リファラル
⑤転換率LPO/プロセス最適化(EFO・決済・配送)/リマインド施策(カゴ落ち対策)→ impru-shindan product-page
⑥平均注文金額商品単価向上/商品点数増加

チェックポイント

  • ①〜⑥がすべて数字で出ている
  • 公式1=公式2=実売上で検算が合っている
  • 「次に直す数字」が1つに決まっている
  • 「自社ECサイト解析分析レポート」(HTML)が生成されている

4ワーク2:接続と診断目安60〜90分

目的:自社ECサイトのコードと見た目をAIに理解させ、「なぜ買われないか」を診断してコードを実際に直す。⑤転換率を上げる本丸。

手順1:サイトを読み込む(site-learn

※ECモール出店(楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング等)は対象外。自社ドメイン運営のECサイトが対象。

方式対象カート
A型ローカル同期型(CLI/Git/FTP)Shopify(Basic以上)、EC-CUBE、WooCommerce
B型管理画面コピペ型MakeShop(プレミアム)、カラーミー(全プラン)、BASE(カスタムテーマ)、futureshop
C型コード編集不可型(分析のみ)STORES(全プラン)、BASE(無料オフィシャルテーマ)、Shopify Starter

C型でも講座は完走できる(分析・改善提案中心に切り替え)。誤りやすい点:Shopify StarterはC型、BASE無料テーマはC型、MakeShopエンタープライズは要確認。

1
カートの型が判定される

使っているカート名を伝えると、上表でA/B/C型に判定される。分からなければサイトURLを伝えればよい。

2
コードを取得しGitHubにバックアップする

GitHubアカウントが未作成なら先に github.com/join で作成する。ローカルに保存できるカートはgit init→GitHub(private)pushで完了(STORESのみ復元不可のため「観測ログ」として扱う)。

期待する結果:サイトのコードがローカルに取得され、privateリポジトリにバックアップされている。
3
見た目もAIに覚えさせる

トップページ・売れ筋商品ページ1〜2枚・カテゴリページのスクリーンショットを渡し、コードと突き合わせる。このステップは飛ばさない——この後のimpru-shindanの診断(実サイトを確認できない場合の代替材料)で使われる。

チェックポイント

  • サイトのコードがローカルに取得され、privateリポジトリにバックアップされている(C型は観測ログとして)
  • 独自タグの規約がCLAUDE.mdに記録されている

手順2:診断してコードを直す(impru-shindan

1
ECいんぷるで診断結果を取得する

ブラウザ自動操作ができればClaude Codeがそのままec.impru.aiにアクセスして診断。できなければ自分でアクセスして診断し、結果をスクショ等で貼り付ける。対象ページは売上インパクトの大きい商品ページ、またはsix-numbersで見つけたボトルネックのページ。ECいんぷるは無料枠(500クレジット・カード登録不要)で完走できる。

2
裏取りをする(必須・スキップ厳禁)
🔍
ECいんぷるの指摘をそのまま鵜呑みにしない

診断はAIペルソナによるシミュレーションで、実サイトと食い違うことがある。ブラウザの自動操作ができる場合は実サイトを直接開いて確認するのを優先し、できない場合のみsite-learnで取得済みのコード・スクショで代用する。一致しない指摘は改善対象から外す。

裏取りが取れた指摘を(a)情報不足(b)信頼不足(c)行動しにくさ(d)導線の詰まり(e)特殊ケース・エラー系、の5つに分類し、「今週やる3つ」を実装コストの低さ→影響度の順で選ぶ。選んだ指摘には損失回避(直さないと何を失い続けるか)を一言添える。

3
コードを編集して改善を提案する(最重要)

Before(実際のスクショ)とAfter(変更後の説明)を並べて提示され、承認を得てから実際にファイルが書き換わる。独自タグは絶対に壊さない。

期待する結果:ビフォー/アフターのスクリーンショットが手元に残る(修了課題で必要)。
💡
手順4「数字で確認する」は講座内では行いません

効果が数字に表れるにはアクセスが積み上がる時間が要るため。修了要件はビフォー/アフターのスクショまでです。講座後、時間を置いてからsix-numbersの⑤転換率と再診断で効果を確認する機能はキットに残っています。

診断の観点

  • 情報不足:価格の総額(送料・税込)/納期・在庫/サイズ・使い方/返品条件
  • 信頼不足:作り手・会社が見えない/実績・レビューがない
  • 行動しにくさ:買うボタンが見つけにくい/入力が面倒
  • 導線の詰まり(ジャーニー):複数ページ・複数ステップのどこかで手が止まる構造
  • 特殊ケース・エラー系(エッジ):在庫切れ・送料計算エラー・フォームバリデーション時の不親切さ

チェックポイント

  • 診断結果を取得し、裏取り済み
  • 優先度の高い指摘に対する具体的なコード修正が承認を得て適用されている
  • ビフォー/アフターのスクリーンショットが用意できている

5並列進行ガイド

同じ作業用フォルダで、複数のClaude Codeセッションを同時に開いて並行作業できます。Day1は下記の2トラックが並列可能です(両方ともワーク0の完了後に開始)。

トラック内容
トラックAワーク1:analytics-connect → six-numbers
トラックBワーク2:site-learn → impru-shindan

six-numberssite-learnの完了を前提にしないため、AとBは独立して進められます。impru-shindanの対象ページ選定は「six-numbersで見つけたボトルネックのページ」または「売上インパクトの大きい商品ページ」のどちらでもよいため、トラックAの完了を待つ必要もありません。

⚠️
同じフォルダで複数セッションを開く際の注意

CLAUDE.mdは各スキルがそれぞれ別のセクションに書き込むため、通常は競合しません。ただし複数セッションが寸分違わぬタイミングで同じファイルを保存しようとする極めて稀なケースでは、片方の追記が失われる可能性がゼロではありません。サイトコードを直接編集するトラックB(site-learn impru-shindan)をより確実に隔離したい場合は、git worktreeで作業ディレクトリ自体を分けることもできます(Claude Codeに「このトラック用にgit worktreeを作って」と頼めばよい)。

Day2(ワーク3・ワーク4)は並列にできません——順番固定です。詳細はDay2の手順書を参照してください。

➡️
Day1はここまでです

ワーク0〜2が完了したら、Day2の手順書(ワーク3・ワーク4・修了チェック・特典)に進んでください